ごあいさつ

 日頃より日本医師会の活動にご理解、ご協力を賜り感謝申し上げます。また今般の新型コロナウイルス感染症へのご対応に厚く御礼申し上げます。

 さて、わが国がめざす「人生100年時代」に向けては、生活習慣病の一次予防とその重症化予防が極めて重要です。日本医師会では地域住民の健康づくりにご尽力いただいている「かかりつけ医」の先生方を対象に研修事業などさまざまなご支援を行っておりますが、1つの取り組みとして「日本医師会 かかりつけ医 診療データベース研究事業(J-DOME(ジェードーム))」を推進しております。機密性確保のうえ、全国の診療所や中小病院のかかりつけ医の先生の糖尿病症例を収集・解析し、分析結果を個別に情報提供することにより、最適な初期診療をめざす取り組みです。今年度より高血圧疾患も対象疾患としております。

 具体的には、J-DOMEでは、かかりつけ医の先生に、年1回、糖尿病もしくは高血圧の患者さんの検査値など診療情報の一部をご登録いただきます。それらデータの解析結果から、協力施設では患者さんの診療の実態を客観的に把握でき、ひいては重症化予防につなげることができると考えます。また、わが国で今まで不足していたかかりつけ医の診療データを用いて、効果的な診療に向けた症例研究の実施が可能となります。

 新型コロナウイルス感染拡大により、生活習慣病対策の強化が急がれる中、地域住民の健康を担う身近なかかりつけ医の役割は一層重要となっています。医療情報を利活用して診療のさらなる向上をめざす本研究事業へのご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和2年7月
公益社団法人 日本医師会
会長 中川 俊男